こんにちは!じゃろげです。
『君の名は』以来の新海誠監督作品『天気の子』を観てきました!
安定のアニメーションの美しさ、背景の丁寧さ、音楽の素晴らしさという感じでしたが、なんだか腑に落ちないシーンがいくつかあったので書いていきたいと思います。
ネタバレ注意です。すでに観た方に共感してもらえたら嬉しいなと思って書きます。
Contents
なぜ帆高は実家に帰りたくなかったのか?
主人公の帆高(ほだか)は16歳にして家出をして東京に出てきたというなかなか気になる設定で物語は始まります。
序盤で帆高がネカフェ生活をしている様子がありますが、どうしてそのような生活をしているかという理由は特に語られず、物語が進んでも「家が息苦しくて嫌だった」という程度のことが話されるだけで、詳細を語るのをもったいぶっているような感じさえしました。
なので僕はモヤモヤしつつも「きっと家出をした理由が物語に深く関わってくるのだろう!」と勝手に推測していたのですが、、、
結局ラストには実家に帰ってちゃんと高校を卒業している姿が描かれ、「いざ帰ってみたら意外と普通の日常が待ってたわ」という感じのモノローグが入り、正直「え!?軽くない!?」と思ってしまいました。
だって実家に帰りたくなくて、陽菜(ひな)に「一緒に逃げよう!」とか言って警察から逃げ回ったわけじゃないですか(もちろん陽菜と離れたくなかったというのが一番だとは思いますが)。
だからそこに重要な意味が隠されているだろうと推測したのですが、僕が妄想しすぎただけなのかも。。。
帆高が拳銃持つと急に人格変わって怖い
帆高は物語中に2発拳銃を撃ちますが、どちらも頭に血が昇って暴走している感じで、なんだかサイコパスな印象を受けました。。。笑
特に2発目を撃った後は警察に包囲されて複数の拳銃を向けられているにも関わらず、負けじと拳銃を向け返す無鉄砲さ(鉄砲持ってるのにね)、そして「何もわかってない癖に…」とキレ始めます。
基本的には穏やかなキャラクターの主人公だけに、なんだかその豹変ぶりがちょっと怖かったです。
というか、拳銃は物語に必要だったのか?
そもそも、拳銃はどうしても登場させる必要があったんでしょうか?
帆高が警察に追われるきっかけにするためかもしれませんが、家出少年というグレーな設定がすでにあるので、他にいくらでもやりようがある気が…
結局拳銃がなきゃ乗り切れなかったシーンはなかった(スカウトのお兄さんから逃げることには成功したけど、別に拳銃じゃなくてもあのシーンは作れる)と思うので、むしろリアリティをなくしてしまっている要因のように感じました。
陽菜がテレビに映ったことを軽く扱い過ぎている
普通に考えて、陽菜が100%の晴れ女であることがバレたらただじゃ済まない気がします。
マスコミが押し寄せたり、誘拐しようとする人が現れてもまったくおかしくありません。
にも関わらず「仕事の依頼が殺到しすぎて捌き切れないから休業します」で済むのはちょっと軽すぎる気がしました。
警察に追われるよりもマスコミや悪い人に追われて一緒に逃げる展開にした方が良かったような気もしますが、さすがにそれは浅はかな考えですかね笑
ラストで帆高と陽菜が再会できたことに対して感動がない
主人公とヒロインが離れ離れになってラストで再会できるのかできないのか、というのは新海誠作品のお決まりの展開ですね。
『秒速5センチメートル』や『君の名は。』では絶妙な演出で会えるの!?会えないの!?というドキドキ感が味わえました。
それはそれらの作品では主人公とヒロインが直接連絡を取る手段がなかったからだと思います。
しかし今回の場合、ラストで帆高が須賀さんのもとを訪れた際に見せてもらった写真に、陽菜の弟の凪が写っていました。
なのでこの時点で再会できることが確信できてしまいました。須賀さん→凪→陽菜と経由すれば簡単に連絡が取れるでしょうから。
なのでその後の再会シーンに、いまいち感動がなく。。。
陽菜は自分のせいで東京が水に沈んだことをどう思っているのか?
陽菜は帆高に助けられ無事に生き返った(?)わけですが、そのせいで東京は3年間ずっと雨が降り続け、街は水に沈んでしまいました。
しかも結局帆高は島に帰り、離れ離れになってしまったわけです。
陽菜は相当な罪悪感を感じて3年間過ごしたんじゃないでしょうか。。。なんだか想像すると切ないです。
この物語の続きを見ないことにはわかりませんが、ハッピーエンドという感じがあまりしなかったのでモヤモヤが残ってしまいました。
とはいえ
なんだか批判記事のようになってしまいましたが、決してつまらなかったわけじゃないんです。
やっぱり演出は上手いし、陽菜はかわいいし、夏美さんもかわいいし笑
『君の名は。』のキャラクターが出てきたのもよかったですね。
しかし手放しで面白かったと言えないのもまた事実なので、今回このような記事を書きました。
1回見ただけなので誤った解釈もあるかもしれません。ご了承ください。
ではまたっ